米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が今月3日に放った今季2号の2ランホームラン。そのボールを手に入れたのは、バスケットボール修業で渡米していた松山市の檜垣虎太郎さん（12）だった。いくつかの幸運が重なって生まれた奇跡は、交流サイト（SNS）などでも紹介されて話題に。檜垣さんは愛媛新聞の取材に「大谷選手を見られたらいいなと思っていた。本当にうれしいです」と目を輝かせた。（竹下世成） 　檜垣さんは、元愛媛オレンジバイキングス選手の伴晃生さんが主催するバスケ教室「ミライエ・バスケットボール・アカデミー」（松山市）の取り組みで3月末から米国へ。現地での練習の合間に、ホストファミリーたちとシアトルの球場で地元マリナーズとエンゼルスの試合を観戦した。実は、当初は翌日に見に行く予定だったが急きょ変更。この選択が、奇跡を生むことになった。 　檜垣さんにとってプロ野球の観戦は日本を含めて初めて。生粋のバスケ少年だが、3月に開かれたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の試合はほとんど見ており、この日のお目当てはもちろん大谷選手。願わくば、ホームランボールが飛んでこないかなと期待していた。