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わいせつ等事件簿 | 寺の詐欺事件、檀家総代も有罪

寺の詐欺事件、檀家総代も有罪

2018/06/16 09:42

松山市にある寺の住職と共謀して建築会社から3億円をだまし取った罪などに問われた檀家の総代だった男について大阪地方裁判所は、「被害者に対して金の使い道や返済の手順を説明するなど詐欺に必要不可欠な役割を果たした」として懲役4年10か月の判決を言い渡しました。
松山市にある「安城寺」の檀家の総代だった宇都宮貞史被告(42)は、住職の片井徳久被告(58)と共謀し、石川県内の建築会社に対して宗教施設の改修工事を請け負わせるとうそをついて保証金の名目で3億円をだまし取った詐欺などの罪に問われています。15日の判決で、大阪地方裁判所の香川徹也裁判官は、「住職とは互いに利用し合う関係で、被告は被害者に対して金の使い道や返済の手順を説明するなど詐欺に必要不可欠な役割を果たした。被害弁済の見込みもなく結果は重大だ」と指摘して懲役4年10か月を言い渡しました。一方、役員を務める会社で、金融機関に虚偽の書類を提出し、2億円の融資をだまし取ったとする別の詐欺については「書類が提出されたことを知らなかったという主張を覆すだけの証拠はない」として無罪を言い渡しました。この事件で片井住職は先月、1審で懲役6年の判決が言い渡され、控訴しています。

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