わいせつ等事件簿

2018年4月、愛媛・今治市の刑務所施設から脱走し、3週間以上逃走を続けた男に、懲役4年の実刑判決が言い渡された。
平尾龍磨被告(27)は2018年4月、今治市の松山刑務所・大井造船作業場から脱走し、広島・尾道市の向島で空き家などに潜伏したあと、広島市内で逮捕されるまで、乗用車や現金などを盗みながら、3週間余りにわたって、逃走を続けた罪に問われていた。
28日の判決公判で、松山地裁は「作業場内の人間関係から逃れるため逃走するなど、動機は身勝手で、逃走を続けるため窃盗を繰り返すなど、極めて強く非難されるべき」などとして、懲役6年の求刑に対し、懲役4年の実刑判決を言い渡した。
弁護士によると、平尾被告は控訴しないということで、残っていた1年5カ月の刑期もあわせて科せられることになる。
秋の交通安全運動期間中の、26日朝早く、西条市の国道11号で道路を横断していたとみられる高齢の女性が中型トラックにはねられ死亡した。

26日午前5時半ごろ、西条市飯岡の国道11号で、近くに住む千葉セツ子さん(86)が中型トラックにはねられた。この事故で千葉さんは胸などを強く打ち、救急搬送されたがおよそ1時間後に死亡が確認された。

警察は中型トラックを運転していた西条市丹原町の会社員秋山剛容疑者(53)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕し、容疑を過失運転致死に切り替え事故の詳しい原因を調べている。

警察によると現場は片側1車線の見通しの良い直線道路だが、事故発生当時は薄暗かったという。

今月30日まで秋の全国交通安全運動が実施されている。警察は夕暮れ時や夜間だけでなく早朝でもライトの点灯や反射材を着用するよう呼びかけている。
第37回全日本空手道選手権大会(正道会館主催)がこのほど大阪市で行われ、国際・如水会館原田道場(松山市)に所属する愛媛大4年の原田一晟さん(21)と福音小学校6年の佐伯姫夏さん(12)がそれぞれ初優勝に輝いた。
旧優生保護法下での強制不妊手術問題で、愛媛県は25日、県内の医療機関1カ所と福祉施設3カ所のカルテなどの記録から、同法に基づいた可能性がある手術が新たに十数件あったと発表した。
 県などによると、十数件のうち6件については個人が特定できる情報や手術記録があった。松山市の医療機関から約10人が不妊手術を受けた可能性があると報告があったが、正確な人数や個人の特定はできていない。
 県は6月、県内で本人の同意を得ずに行われた不妊手術が167件あったと発表。7月に厚生労働省からの依頼を受け、県の統計資料のほかに、医療機関や福祉施設の記録を調査していた。今回は名前などの報告を求めていないため、新たに判明した分が167件に含まれるかどうかは不明。
 別の医療機関2カ所と福祉施設1カ所でも、手術をした可能性があると報告があったが、記録は見つかっていない。
サッカー元日本代表の前園真聖さんがこのほど、テレビ番組収録で西日本豪雨で被災した愛媛県の大洲、西予、宇和島の3市を訪れ、住民らと交流しながら復興を励ました。
 前園さんは昨年5月から1年をかけ、NHK総合で随時放送中の紀行番組「自転車へんろ旅」(NHK松山放送局制作)で、ロードバイクに乗って四国八十八カ所を巡礼した。豪雨災害に際し、2月下旬に訪れた南予のことを気に掛け、本人たっての希望で再訪を決めた。
 宇和島、西予市では、42番札所仏木寺(宇和島市三間町則)にお接待のミカンを届けていたかんきつ農家の園地へ向かった。200本近くの果樹やモノレールが流された土砂崩れの現場を実際に目にし、前園さんは絶句。一方、「おいしいと言ってもらえるミカンを作れるよう、次の世代のためにも、また苗木を植えていく」という農家夫妻の力強い言葉にうなずいていた。
 甚大な浸水被害を受けた十夜ケ橋永徳寺(大洲市東大洲)などにも足を運んだ。各地で被災者の現状や思いを聞いた前園さんは「復興に向けてまだまだ大変だと思うが、みなさんの前向きな姿にこちらが元気をもらった。縁ができた四国のために、少しずつでもできることをやっていきたい」と語った。
 被災地訪問の様子は11月2日放送予定の「自転車へんろ旅」内で紹介される