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わいせつ等事件簿 | 幻の巨大魚「アカメ」定置網に掛かる 徳島・鳴門市の播磨灘で初確認

幻の巨大魚「アカメ」定置網に掛かる 徳島・鳴門市の播磨灘で初確認

2018/05/28 10:27

「幻の巨大魚」として知られ、環境省レッドリストの絶滅危惧種IB類に指定されている海水魚「アカメ」が26日、鳴門市北灘町沖の播磨灘で引き上げられた。県立博物館の記録では、播磨灘で確認されたのは初めて。

 北灘漁協に所属する水産会社・山仁産業(北灘町粟田)が午前7時ごろ、粟田漁港の沖約1キロの定置網を引き上げた際、スズキに交じって約70センチのアカメが掛かっており、いけすに入れた。27日に神戸市の須磨海浜水族園に引き渡す。

 県立博物館によると、アカメは黒潮が流れる高知、宮崎両県の太平洋側で見つかることが多い。近年は紀伊水道での確認も増え、徳島では海部郡沿岸や小松島湾、徳島市の吉野川河口付近などで確認されている。

 県立博物館の佐藤陽一自然課長は「瀬戸内海での確認は非常に少ないので貴重。事例が蓄積されていけば、分布の拡大傾向や海洋環境の変化についての知見になり得る」と話している。

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