わいせつ等事件簿

去年、今治市で計3件の放火をした罪に問われている元消防団員の男に対して、松山地裁は28日、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。 判決を受けたのは今治市旦の元消防団員・徳永友希被告(26)です。 判決によりますと徳永被告は去年10月から11月にかけて、自宅近くの倉庫に灯油をまいてライターで火をつけるなど計3件の放火をしたものです。 松山地裁で開かれた28日の判決公判で高杉昌希裁判長は「消防団員として消火活動を行いたいという動機は短絡的で身勝手」などと指摘。 その一方で「反省していて被害を一部弁償している」などとして、検察側の懲役4年6カ月の求刑に対して懲役3年の実刑判決を言い渡しました。 徳永被告は執行猶予が付いた判決が相当などとして即日控訴しました。
松山市にある県内、唯一の少年院、「松山学園」が収容者の減少や施設の老朽化を理由に再来年の3月末に廃止されることになりました。

廃止されるのは松山市吉野町にある少年院の「松山学園」です。
昭和28年に設置された「松山学園」は家庭裁判所から送られた社会復帰を目指す14歳以上の少年をおよそ5か月間収容する、県内唯一の少年院です。
施設によりますと定員は59人ですが、少子化などを背景に年々、収容者は減少していて、5年前に10人だった新規の収容者は、ことしは6月26日の時点で1人にとどまるなど、定員を大きく割り込んだ状況が続いています。
こうしたなか、施設を所管する法務省は収容者の減少や施設の老朽化を理由に再来年の3月末に廃止することを決めました。
これにより、今後、「松山学園」の機能は香川県善通寺市にある四国少年院に集約されるということです。
「松山学園」の本多浩太郎園長は「長い歴史に幕を下ろすのは誠に残念だ。非行少年を立ち直らせ円滑に社会復帰できるよう、矯正と教育の取り組みを継続したい」と話しています