わいせつ等事件簿

伊方原発で宿直勤務にあたっていた四国電力の元男性社員が5回にわたり無断で外出し、その間、保安規定に定められている待機人数を満たさない「規定違反」の状態になっていたことが分かりました。

四国電力などによりますと、50代の元男性社員が2017年から去年にかけて5回にわたり伊方原発での宿直勤務中に無断で外出。

無断外出の間は、重大事故の発生に備えて夜間や休日などに待機するよう保安規定で定められている人数を満たさない「規定違反」の状態となっていました。

この元社員は外出の理由を社有車の給油のためと説明。

その際に会社の給油チケットで自身のためのガソリンを購入するなど横領をしていたことも分かりました。

この元社員は約38万円を横領したとして、去年5月に休職6カ月の処分を受けて今年1月に依願退職しています。

四国電力は「大変重く受け止めている」として、宿直勤務中の点呼の回数を増やすなど、再発防止を徹底するとしています。