わいせつ等事件簿

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、不特定多数が利用する愛媛県や市町の図書館も感染防止対策を講じている。利用者が減少傾向の施設もあり、先が見えない中で不安を募らせている。
松山市は6日、市内で初めて新型コロナウイルス感染者と確認された30代女性会社員の濃厚接触者24人と、市急患医療センター(同市萱町6丁目)で女性を診療した医師1人、看護師1人のウイルス検査を実施した結果、26人全員が陰性だったと発表した。感染源については「(関係者らに)現時点で聞き取れる範囲は全て聞いた」とした上で「不明」と説明している。
 市によると、5日午前までに26人から検体を採取。県立衛生環境研究所(同市)の迅速検査で22人が陰性となり、4人分を確認検査に回した。5日深夜に県からいずれも陰性と報告を受けた。
 女性会社員の夫は18日まで、濃厚接触者の同僚は11日まで自宅待機する。医師と看護師は出勤している。感染が確認された女性の容体について市は、倦怠(けんたい)感は残っているものの5日までに熱は37度5分未満に下がったとした。
 6日朝に会見した野志克仁市長は、経済への影響を抑えるため、予備費などで対策を検討すると表明。「職場内での感染源は特定されていない。現時点では市内で感染拡大は見られないと判断している。これ以上の調査予定はないが、新しい情報があればしっかりと調査する」と述べた。
 市は5日段階で濃厚接触者を25人としていたが、医師と看護師は2月26日夜に同センターで女性を診療した際に防護策を講じていたため除外し、新たに同僚1人を追加し24人(夫と同僚23人)とした。追加の1人は女性と同じビルには常駐していないが、ビルに出入りし女性と接触があった。