わいせつ等事件簿

今治市教育委員会が設置した、いじめに関する第三者委員会の不十分な調査などにより、不登校が続き、学習権が侵害されたとして、今治市の高校生が市を相手取り、損害賠償を求めている裁判。

松山地裁で15日、第1回口頭弁論が開かれ、市は全面的に争う姿勢を示した。

訴えを起こしているのは、今治市の高校1年の女子生徒だ。
訴えによると女子生徒は、菊間中学校に在学中、嫌がらせなどのいじめを受けてストレス性心身症とうつ病になり、不登校となった。

今治市教委の第三者委員会は、「客観的にいじめはあったが、いじめとストレス心身症との因果関係は不明」などとする調査結果をまとめ、両親に報告していた。

女子生徒側は、不十分な調査によって不登校が続き、学習権が侵害されたとして、今治市に対し100万円の損害賠償を求めている。

15日の第1回口頭弁論で今治市側は、「ストレス性心身症と診断されたことは認めるが、その原因がいじめであることは否認する」などと主張、損害賠償請求の棄却を求め、全面的に争う姿勢を示した。
松山城は江戸時代の築城から15日で、417年を迎え、地元の幼稚園児たちが城の誕生を祝いました。
この催しは松山市などが開きました。

地元の幼稚園児60人あまりと松山城の初代城主の加藤嘉明をイメージした城のマスコットキャラクター「よしあきくん」が城のロープウェイ乗り場に集まり、「松山城の誕生会」を開きました。

はじめに園児たちが、「誕生日おめでとうございます。これからも松山を見守ってください」と呼びかけました。
そして、特別に用意されたケーキのろうそくを息を吹きかけて消しました。
松山城は、築城時の姿をとどめ、山の上にあり城から松山市などを一望できることから人気が高まっていて全国の城めぐりの愛好家たちが訪れた数で、去年、姫路城に次いで2位となっています。

参加した6歳の男の子は「松山城と『よしあきくん』の誕生日を祝いました。クラッカーをならすのが楽しかったです」と話していました。
また、6歳の女の子は「ケーキのろうそくを消すのが楽しかったです。『よしあきくん』もかわいかったです」と話していました。
老朽化が進む松山市の観光名所、道後温泉本館で、15日から、開業以来初めてとなる大規模な保存修理の工事が始まりました。

道後温泉本館は、明治27年に建てられた木造3階建ての公衆浴場で、国の重要文化財に指定されていますが、老朽化や耐震化への対策が課題となっていることから、大規模な保存修理の工事に入ることになりました。
初日の15日、本館では、工事の期間中、使われなくなる天目茶わんを置く台などの調度品の片づけや、一部の営業を続けるために必要なトイレを設置するための配管工事などが行われています。

工事はおよそ7年がかりで、木製の板と鉄骨で建物の内部を補強し、瓦のふき替えなどを行う計画で、期間中、1階の一部の浴室の営業は続けられますが、2階と3階の休憩室は使えなくなります。

道後温泉本館の大規模な保存修理工事は開業以来初めてで、松山市は観光客の落ち込みを食い止める対策として、本館の玄関に、不死鳥を題材にした手塚治虫さんの漫画、「火の鳥」のロゴが入った日よけ幕や灯ろうを飾りつけました。
このほか、本館の全景が見える高台に足湯を新たに設けるなど、工事中ならではの魅力を広くアピールすることにしています。

松山市道後温泉事務所の山下勝義主幹は「125年経ち傷みやすいところもあるので、きっちり直したい。工事期間中にしかできない事もしていくので、これからも楽しみに来て欲しいです」と話していました。
鎌倉時代に描かれ、四国では現存最古とされる四国霊場52番札所太山寺(松山市)の弘法大師画像=写真=が修理を終え、愛媛県松山市堀之内の県美術館で特別公開されている。修理報告会もこのほどあり、約40人の聴講者に文化財を守り後世に伝えることの大切さを訴えた。
 大師像は県指定有形文化財。縦117センチ、横113センチの絹に、入定(死去)直前の姿が細やかに描かれている。2014年の「四国へんろ展」での展示をきっかけに、県市補助事業で約2年かけて修理された。
 報告会では、東京の文化財修理専門会社「修護」社長、池田和彦さん(44)が講演。日本の美術工芸品は西洋に比べ弱い素材を使っており「繰り返し修理が必要」と説明した上で、今回行った殺虫や調査、クリーニングから修理まで21工程の流れを紹介した。
 絵の穴の空いた部分にわざと劣化させた絹を編み込み、折れた箇所には2~3ミリ幅の和紙をはめ込むなど緻密な作業を解説。
 接着剤には昔ながらの製法でこしらえた糊(のり)をさらに10年熟成させた「古糊」も使い、現代の化学合成品のデメリットも述べ、「伝統技術を受け継ぐ職人がいるからこそ文化財の修理ができる」と強調した。
 修理の意義について「文化財の歴史的な価値や、私たちの文化そのものを継承する行為。永遠の処置ではなく数十年から100年後の修理を考えた技術や材料を用いることが大事」と締めくくった。
 これに先立ち県美術館の長井健専門学芸員が大師像の特徴や由来、太山寺の文化財調査の概要などを報告した。
愛媛県新居浜市高木町の住宅で1月10日、夫婦とみられる50代の男女2人の遺体が見つかりました。警察は殺人事件の可能性も視野に捜査。
遺体で見つかったのは、夫婦の高平勝浩さん(55)と高平洋子ん(54)です。
発表によりますと1月10日午前8時ころ、新居浜市高木町の住宅で、高平勝浩さんと妻の洋子さんの遺体が見つかったということです。
高平勝浩さんは会社に出勤しておらず、上司が「9日から従業員と連絡が取れていない」などと愛媛県警に通報。
この通報を受け警察官らが安否確認のため高平勝浩さんの自宅に訪れたところ、別々の部屋で高平勝浩さん夫婦が倒れていました。夫婦はその場で死亡が確認されました。
遺体に着衣の乱れなどはなかったということですが、1人の遺体付近から血痕が見つかっており、警察は殺人事件の可能性があるとみて調べています。
愛媛県警によりますと、高平勝浩さん夫婦は24歳の息子と同居しており、行方がわからなくなっていたということです。
警察は息子が何から事情を知っているとみて行方を捜し、西条市内で発見し話を聞いている模様。
現時点では、高平勝浩さん夫婦が死亡した死因などについては不明。