わいせつ等事件簿

がんで闘病中だった格闘家の格闘家の山本“KID”徳郁(のりふみ)さんが18日、死去した。41歳。多くの若者を熱狂させた“カリスマ”の早すぎる死去に、スポーツ界や芸能界から悲しみの声が相次いでいる。

 レスリング女子・吉田沙保里はツイッターを通じて「KIDさん、早すぎるよー! お別れも出来ず残念でなりません。心からご冥福をお祈り致します」としのび、高橋克典はブログで「KIDくん、訃報を知りました。本当に残念です。彼のようなFighterがいなくなるのはとても寂しい。。ご冥福をお祈りします」と記した。

 タレントのJOYは「KIDさん、本当にカッコイイ人だった。神の子の試合をいつも熱く見させてもらってました。こうした早すぎる死、人の死というのは自分の生き方も考えさせられます。明日の保証、数秒後の保証すらない『命』という物との向き合い方を。息抜きは必要だけど、適当に生きていい日なんてないな」とつぶやき、ロックバンド・Hi-STANDARDの横山健は「素敵な男でした。ご冥福をお祈りします」と追悼した。

 KIDさんはレスリング元日本代表の郁栄氏を父に持ち、姉・美憂(44)、妹・聖子(38)も元世界女王の格闘一家。2004年8月にモデルのMALIA.と結婚、長男と長女に恵まれるも2009年8月に離婚。その後、一般女性と再婚し、14年11月に女児、17年8月にも女児が誕生した。

 学生時代からレスリングの強豪選手として活躍し、2001年に修斗でプロ格闘家としてデビュー。04年からK-1にも活躍の場を広げ、同年大みそかには魔裟斗との試合で日本中の注目を集めた。05年からHERO’Sに参戦し、同年大みそかに須藤元気を下して初代ミドル級世界チャンピオンに。08年からDREAMのリングを経て、11年から世界最高峰の格闘技団体・UFCに参戦していた。