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わいせつ等事件簿 | JR四国 「道後やや」買収へ ホテル事業拡大図る

JR四国 「道後やや」買収へ ホテル事業拡大図る

2018/12/26 12:07

JR四国(高松市)は25日、松山市道後多幸町のホテル「道後やや」を買収すると発表した。来年2月から子会社のJR四国ホテルズ(同)が運営する。JR四国グループが運営するホテルは四国で6カ所目、愛媛県内ではJRホテルクレメント宇和島(宇和島市)に次いで2カ所目。

 JR四国は経営基盤強化のため宿泊事業の拡大に取り組んでいる。道後ややを運営するエイトワン(松山市)はタオル事業などに集中するため、両社の意向が一致した。エイトワン社長が予讃線を走る観光列車「伊予灘ものがたり」で料理を提供する会社の元オーナーだったことから、売却の申し出があったという。
 道後ややは道後温泉本館に近く、エイトワンが2010年に総工費約10億円を投じて建設した。鉄筋コンクリート8階建て、大浴場などを備えない宿泊特化型で客室はシングルを中心に68室ある。
 JR四国によると、宿泊客はビジネス客と日本人観光客が半々で、インバウンド(訪日外国人客)は数%程度という。年間の売上高は約2億5千万円。大手宿泊予約サイトで高評価を得ていることもあり、ホテル名は変えず、現状の運営方針を継続する方針。

 JR四国の半井真司社長は25日の会見で「四国の県庁所在地を中心にホテルの展開を考えていた。全国的にも知名度が高い道後を地域と一緒になってさらにPRし、売り上げを伸ばしたい」と話した。
 JR四国は本業の鉄道事業で赤字が続き、宿泊事業を強化している。今年に入って、JR高松駅前にクレメントイン高松を新設したほか、京都市や徳島県三好市でインバウンド向けの民泊施設をオープンしている。

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