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わいせつ等事件簿 | 後期工事 今夏に開始…道後温泉本館

後期工事 今夏に開始…道後温泉本館

2021/01/28 11:17

松山市の道後温泉本館は今年夏、後期の保存修理工事に入る。本館の顔となる玄関棟などは、11月頃から工事用のテントで覆われる。コロナ禍の中、市は漫画家・手塚治虫の代表作「火の鳥」を活用した観光キャンペーンで効果を上げた前期同様、営業を継続する後期も集客につなげたいとして、PRを担う事業者を公募している。(斎藤剛)
 保存修理工事は2019年1月に始まり、営業を続けながら24年12月の完成を目指している。前期は本館東側に素屋根が設置され、「火の鳥」が大きく描かれて観光客の誘致につながったという。
 後期は、主に西側の玄関棟や、北側の神の湯本館で実施する。現在の素屋根のテントは5月の大型連休後に撤去し、骨組みを東側から西側にスライドしてテントを張り直す。
 営業は梅雨時で例年、客が減る7月5~14日に臨時休館し、使用する浴室を現在の「神の湯」から、又新殿ゆうしんでん・霊たまの湯棟などの「霊の湯」に切り替える。定員は男性20人、女性40人。料金は12歳以上420円、子ども160円と変わらない。
 骨組みの規模は現在の約1・5倍に膨らみ、西、南、北の側面と、上面の計約2400平方メートルがすっぽり覆われる。玄関棟に飾られ、撮影スポットの扁額へんがく「道後温泉」も外からは見えなくなる。
 市は、後期の素屋根のテントを温泉街の風情が感じられ、道後商店街や、観光スポットの一つ・冠山からの眺めに配慮したデザインにしたい考えで、2月12日まで公募し、旅館や商店の経営者、学識経験者らでつくる実行委員会で審査する。事業は21~23年度、費用は最大で3億3000万円を見込んでいる。
 市道後温泉事務所の担当者は「新型コロナウイルスの影響を踏まえながら収束後の企画も募り、温泉街の活性化や、持続可能なまちの実現を目指したい」としている。

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