わいせつ等事件簿

知人女性に「殺す」などといった内容のメールを送りつけ脅したとして、県警は、県の中予地方局に勤務する25歳の男を脅迫の疑いで逮捕した。職員の逮捕を受け、県は緊急会見を開き謝罪した。 10日脅迫の疑いで逮捕されたのは、県中予地方局の職員野本栄介容疑者(25)。警察によると、野本容疑者は、今月4日の午後3時ごろ「命令する 従わないと殺す 切れるよ」などというメッセージを、パソコンから20代の知人女性に送りつけ、脅迫した疑いが持たれている。 警察の調べに対し野本容疑者は、「メッセージを送ったことは認めるが、脅したつもりはない」と容疑を否認しているという。 メールが送信された3日後、女性が松山東警察署に相談し9日被害届を提出、警察では、10日朝から野本容疑者に話を聞いていた。警察は、野本容疑者が他にも、この女性に対して、同様の発言やメール送信があったとみて調べを進める方針。 県によると野本容疑者は入庁8年目で、現在は、中予地方局の地域政策課で主にサイクリングの振興に関する業務を担当していて、勤務態度に問題はなかったという。 問題のメッセージを送ったとされる日のその時間帯は勤務中だが、メッセージを公用のパソコンから送ったかについては、わからないとしている。 神野副知事は、職員逮捕を受けた部局長への訓示の中で、被害者や県民に謝罪した。 警察は、10日にも野本容疑者の勤務先である中予地方局の家宅捜索を行う方針。
愛媛県内では今月1日に外出自粛の要請が解除されるなど、日常を取り戻す模索が続いています。愛媛県松山市のロープウェー商店街では今年も風鈴が飾り付けが行われ、観光の本格再開に向けた準備が整いました。 松山城の入り口にあるロープウェー商店街では9日、店主らおよそ30人が、店の軒先に砥部焼の風鈴150個を取り付けていきました。ロープウェー商店街では、松山城を訪れる観光客らに涼を届けようと毎年、この時期に風鈴を飾り付けています。9日、松山は今年最高の31・4度まで気温が上がり、厳しい暑さの中、道行く人は、涼しげに揺れる風鈴の音色を楽しんでいました。新型コロナウイルスの影響で、ロープウェー商店街の人通りは大幅に落ち込んでいて、すでに閉店した店もあるということです。休業中の松山城天守とロープウェイ、リフトは今月19日からの再開が予定されていて、商店街では、新型コロナの終息と観光の本格再開に期待を寄せています。
西条市の保育所で元嘱託職員の女性がパワハラ被害を訴え、西条市が今月3日に94万円余りの支払いを松山地裁から命じられました。西条市はこの判決を不服として控訴する意向です。 この裁判は、西条市立東予南保育所で調理を担当した元嘱託職員の50代の女性が、日常的にパワハラを受け退職を余儀なくされたと損害賠償を求め提訴。松山地裁は今月3日、同僚職員から『給料泥棒』など人格を否定する発言などを認め西条市に94万円余りの支払いを命じました。 西条市はこの判決を不服とし高松高裁に控訴する意向を固めました。「同僚の指導は業務上必要とされる範囲内のもの。パワハラにあたらない」などとしています。 女性の弁護人は「判決を素直に受け入れるべきだ」としています。
令和元年度の愛媛県への移住者数は1900人を超え、統計を取り始めて以来最多となりました。 県によりますと、昨年度の県内への移住者は1909人と、前の年度から194人増え、統計を取り始めた2007年度以来最多となりました。 自治体別では最も多いのが松山市で472人。次いで今治市が443人。3番目が西条市で229人でした。 県は首都圏での移住フェアや各市町で取り組んでいる無料体験ツアーなどが移住者の増加につながっていると分析しています。 また県は新型コロナウイルスの影響で対面での移住フェアができないため、今月21日からオンラインの移住フェアを実施。 テレワークの普及で都会にいなくても働ける環境があることなどをPRしていきたいとしています。
新型コロナウイルスの感染防止に役立ててもらおうと、愛媛県松山市のアルコールメーカーが、県老人福祉施設協議会に消毒用として使えるアルコールを寄贈しました。寄贈したのは松山市内でアルコールの製造販売を手掛ける西日本薬業で、高市雅夫社長が、消毒用として使えるアルコールおよそ3000リットルの目録を、県老人福祉施設協議会の菅原哲雄会長に手渡しました。今回寄贈した「プリジアコール78」は、アルコール濃度が78度で手や指などの除菌に効果が期待できるということです。 西日本薬業は、松山市内の高齢者施設での集団感染を受け、感染防止に役立ててもらおうとアルコールの増産に取り掛かったということです。 県老人福祉施設協議会は、贈られた消毒用アルコールを県内170か所の高齢者福祉施設で使用する予定です。