わいせつ等事件簿

8日午後7時5分ごろ、愛媛県今治市大西町の松山刑務所大井造船作業場から「受刑者がいなくなった」と110番通報があった。作業場の防犯カメラに姿が映り、同じ時間帯に近くの民家から車が盗まれて広島県内で見つかったことなどから、愛媛県警は受刑者が車で逃走した可能性があるとみて、単純逃走の疑いで捜査している。
 行方が分からなくなったのは、窃盗罪などで有罪になった平尾龍磨受刑者(27)。県警や同刑務所によると、同日午後6時前の夕食時には姿を見せたが、午後7時からの集会には参加せず、捜したが見つからなかった。午後6時10分ごろには、作業場の防犯カメラに外にいる平尾受刑者が映っていたという。
 同日午後7時過ぎには今治市大西町の民家が空き巣被害に遭って駐車していた車が1台盗まれたことが判明。車は約1時間20分後、今治市と瀬戸内しまなみ海道でつながる広島県尾道市・向島の駐車場で見つかった。愛媛、広島両県警が合同で行方を捜査している
7日未明、今治市沖の海上で韓国船籍のコンテナ船と押し船が衝突する事故がありました。油の流出やけが人などはありませんでした。
今治海上保安部によりますと、7日午前1時頃、今治市波方町沖、およそ3キロの海上で韓国船籍のコンテナ船(4914トン)と押し船・新光丸(168トン)が衝突しました。
衝突による船体への損傷は軽く、双方とも自力航行が可能で、事故による油の流出はなく、けが人などもいないということです。
事故当時、海上は穏やかで視界も良かったということで、今治海上保安部では乗組員から話を聴いて衝突の原因を調べています。
コンテナ船は韓国の釜山港から岡山県の水島港に向かう途中でした。
大洲市を流れる肱川の河川敷で、地域の人たちが育てた菜の花が見頃を迎え、訪れた人たちを楽しませています。
大洲市の五郎地区にある畑の前河川敷などでは、地域の人たちが肱川の魅力を高めようと、25年ほど前から菜の花の種をまいて育てています。
ことしも河川敷の8ヘクタールにおよそ300万本の菜の花が咲き、見頃を迎えています。
訪れた人は、一面に広がった菜の花畑をゆっくりと散歩しながら、写真を撮りあったりして春の訪れを味わっていたほか、楽しそうに駆け回る子どもたちの姿も多く見られました。
松山市内から友人と訪れた女性は「青空と菜の花の黄色が合っていてとてもきれいです。撮った写真はSNSに投稿しようと思います」と話していました。
大洲市五郎地区の菜の花はあと数日、楽しめるということです。
アニメーション界の巨匠で、映画「火垂(ほた)るの墓」や、テレビ「アルプスの少女ハイジ」などを手がけた高畑勲(たかはた・いさお)さんが5日午前1時19分、肺がんのため東京都内の病院で死去した。82歳だった。葬儀は近親者で行い、5月15日に「お別れの会」を開く予定。
1959年、東映動画に入社。68年、北欧神話などを取り込んだ「太陽の王子 ホルスの大冒険」で映画監督デビューした。東映動画退社後、フジテレビ系の人気アニメシリーズ「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」や映画「パンダコパンダ」「じゃりン子チエ」の演出などを手がけた。
 東映動画以来の同僚である宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」などをプロデュース。85年には宮崎監督とともにアニメ映画制作会社「スタジオジブリ」を設立し、同社で88年、野坂昭如原作の「火垂るの墓」を監督。戦時下の子供たちを叙情性豊かに描き出し、高い評価を受けた。
 90年代に入って「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」などのヒット作を監督。いしいひさいちさんのマンガをアニメにした「ホーホケキョ となりの山田くん」をフルデジタルで制作。晩年は「竹取物語」のアニメ化に力を注ぎ、13年に「かぐや姫の物語」として結実した。水彩画を思わせる流れるような作品を生み出し、米アカデミー長編アニメ賞候補になった。
 またオランダのマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督の「レッドタートル ある島の物語」(16年)では、アーティスティック・プロデューサーを務めた。
異動直後に南海トラフ巨大地震への意識を高めようと愛媛県警今治署は5日早朝、抜き打ちで署員を呼び出す非常参集訓練を行い、約180人が情報収集などの初動体制を確認した。
 県内署では本年度最初に行った。午前6時半に高知県沖でマグニチュード9の地震が起き、震度6弱の市内でも津波や火災、建物損壊などが発生したと想定。署員は当直から連絡を受け被災状況を確認しながら徒歩や自転車で最短約15分で出勤し、署内に設置された災害警備本部で二宮幸仁署長に報告した。
 本部各班には交番や駐在所から無線で「石油プラント火災」「港付近で液状化」などの情報が次々上がり、連絡後1時間内に署員の83%の153人が集合。二宮署長は「市民の安心安全のため訓練の反復・継続が重要」と話した。