わいせつ等事件簿

西日本豪雨で甚大な被害を受けた南予への誘客促進を図ろうと、県とJR四国などは8日、JR予讃線松山―宇和島間の特急・普通列車の自由席が1日千円で乗り放題の「がんばってます!南予 南予観光きっぷ」の販売を始めたと発表した。17日~12月16日の土日祝日に利用でき、1日限定50枚。
 
 利用者は真珠アクセサリー作り、着物、釣りなどの体験利用料割り引きやプレゼントなど南予の13カ所で特典が受けられる。
 日本旅行、道後温泉旅館協同組合の協力も得て販売。JR四国、日本旅行で松山市内の宿泊を申し込むか、組合所属の施設に宿泊すれば事前購入できる。当日はJR松山駅みどりの窓口で取り扱う。
 JRによると、9月13日の全線復旧以降、南予エリアの利用客数は前年比で9割程度。県によると、9月の入り込み客数は、内子座72%、おおず赤煉瓦(れんが)館70%(ともに前年同月比)など南予の客足は戻っていないという。
 
 県庁で会見があり、県観光物産課の山名富士課長が「南予観光きっぷを活用し、一人でも多くの人に南予に来てもらえたら」とアピール。JR四国の藤本聡取締役営業部長は「松山―宇和島間の特急列車は通常往復5980円で、今回はお得な商品。松山で宿泊した観光客に南予まで足を延ばしてほしい」と話した。きっぷ1枚につき県が3千円、JRが1980円負担する予定。
土砂崩れが多発するなど西日本豪雨で甚大な被害を受けた愛媛県宇和島市吉田地域で、かんきつ農家が収穫に追われている。急傾斜地に広がる園地では、豪雨で農業用モノレールが破損した農家を手助けしようと、収穫物を運び出す「みかん運搬アルバイター」が汗を流している。
 運搬アルバイターはJAえひめ南が1日から実施しており、派遣先は南予地域果樹産地協議会が認めたJA組合員が対象。賃金に対しては国や県、市の補助金があり、農家は約1割を負担する。収穫など運搬以外の作業は全額農家が支払う。
 アルバイターは同JAが管理、運営する共同宿泊施設「みなみかぜ」や空き家などに滞在していて、5日現在で全国から集まった10人程度が活動している。
 
西条市はこのほど、今年4月に創設した市ワクワク大賞を、テコンドーや自転車などの全国大会を制覇した5人に初めて贈った。
 同賞は芸術やスポーツなどの分野で全国大会優勝といった功績を挙げた個人や団体をたたえるために設けた。
 今回受賞したのは、全日本テコンドー選手権の45キロ級組手を7連覇した近藤智絵子さん(29)=松山市▽重量挙げの全国高校女子選手権75キロ級を日本高校新記録で制した新居浜南高3年山崎晴子さん(18)▽全国高校総体の自転車競技で男子学校対抗で2年連続1位などの松山城南高3年の日野泰静さん(18)、日野凌羽さん(18)、塩崎隼秀さん(17)。近藤さんは西条市出身で、他の4人は市内在住。
 市役所で授与式があり、玉井敏久市長が表彰状とトロフィーを手渡し「皆さんの活躍は市民に感動を与えた。さらに上の目標に向けて頑張ってほしい」とエールを送った。近藤さんは「来年の全日本は(2年に1度の)世界選手権が懸かっているので頑張りたい」と意気込みを語った。
香川県丸亀市と日本モーターボート選手会香川支部などは2日、西予市に西日本豪雨の支援金515万円を贈った。
 「ボートレースまるがめ」の場外舟券売り場が西予市にあり、10月に実施された「チケットショップ西予開設3周年記念競走」の収益の一部500万円に加えて、選手会から10万円、丸亀市ボートレース事業局有志から5万円が集まった。
 梶正治市長=写真右=と同支部の深川和仁理事長=同中央=が西予市役所を訪れ「ボートレースでお世話になっており、少しばかりだが生活再建に役立ててほしい」などと、管家一夫市長に目録を手渡した。