わいせつ等事件簿

山梨県教育委員会は20日、女子高生のスカート内をスマートフォンで盗撮したとして、県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕され、起訴猶予処分となった県立吉田高校の吹野卓弘教諭(30)を懲戒免職処分にした。県教委は同日、県立高校の校長に教員の指導徹底を通知した。
 県教委によると、吹野教諭は9月15日、同県富士吉田市内のコンビニエンスストアで、店内にいた2人の女子高生のスカート内にスマートファンを差し入れ、盗撮したとしている。女子高生が同教諭の車のナンバーを覚えていたことで、容疑が発覚。10月23日に県警富士吉田署に逮捕された。
 県教委の聴取に、同教諭は「1年ほど前から20、30回、コンビニエンスストアなどで盗撮した」と認めているという。目的については「まじめ過ぎると思われていて、そうしたイメージへの反発からストレスがたまり、やってしまった。被害者には大変申し訳ないことをした」と供述しているという。
電車内で女子高生のスカートの中を盗撮したとして、木更津署は13日、県迷惑防止条例違反の疑いで千葉市美浜区打瀬の精神科医、多田素久容疑者(46)を逮捕した。多田容疑者は容疑を認めているという。
 逮捕容疑は、同日午前8時5分ごろから約3分間、JR内房線の姉ケ崎-長浦駅間の電車内で、カメラ付きタブレット端末で通学途中の県内の高校3
年の女子生徒(18)のスカートの中を動画で盗撮したとしている。
 同署によると、多田容疑者はタブレット端末をわざと床に落とし、足を使いスカート内に近づける手口で盗撮していた。8日に「2日間にわたって盗撮をしている人がいる」と同署に通報があり、鉄道警察隊員が警戒していた。
さいたま市大宮区で17日午後2時ごろに発生したビル火災で、同市内の病院に搬送された男女11人のうち3人が死亡した。また、火災現場から1人の遺体が発見された。
 さいたま市消防局によると、病院で死亡が確認されたのは、40代男性▽20代女性2人の計3人。埼玉県警大宮署によると、このほかに性別不明の1人の遺体が火災現場の風俗店舗から発見された。
 火災では同市大宮区のビルにいた男性から「火が出ている」と119番通報。同消防局によると、20~40代の11人(男性6人、女性5人)が近くの病院に搬送された。うち、40代の男性1人と20~30代の女性3人の計4人が意識不明の重体になっていた。残る20~40代の男女7人は軽傷。
 同署によると、出火したのは同市大宮区宮町の鉄筋コンクリート3階建てビルで風俗店が入居している。現場はJR大宮駅東口から北に約5百メートルのところにある「北銀座」と呼ばれる繁華街の一角。ビルは主に2、3階の燃え方が激しく内部の鉄骨があらわになっている。同署で出火の原因などを詳しく調べている。
 近くの喫茶店にいた同市桜区の会社員男性(49)は「店の中までこげくさい臭いがして、窓から白い煙が見えた。店中が大騒ぎになった。外に出ると、街中が煙で覆われていた」と興奮した様子で話した。
水戸地検は15日、女性のスカート内を盗撮したとして茨城県迷惑防止条例違反の罪で、同地検土浦支部の吉川英志事務官(42)が水戸簡裁から罰金50万円の略式命令を受け、既に納付したと明らかにした。同日付で停職2カ月の懲戒処分となり、依願退職した。
 地検によると、11月17日午前8時ごろ、JR常磐線の車内で、吉川事務官が女性のスカートの中をスマートフォンで動画撮影しているのに女性の知人が気付いた。「盗撮のスリルに興奮した」などと話しているという。
ものまねタレント清水アキラ(63)の三男で、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた元タレントの清水良太郎被告(29)の初公判が15日、東京地裁(恒光直樹裁判官)で行われた。起訴内容を認め、検察側が懲役1年6月を求刑し、結審した。判決は22日。
 検察側は冒頭陳述で「知人に覚醒剤を勧められ、今年5月ごろから月7回程度使用していた」。また、事件現場の東京・池袋のホテルで派遣型風俗店勤務の女性に覚醒剤を口移しで吸引させたとも指摘した。
 良太郎被告は被告人質問で声を詰まらせながら「(警察署に)面会に来た父が泣き崩れる姿を見て、とんでもないことをしたとあらためて思った」。覚醒剤を使用した理由は「薬物を使うことで作詞作曲がはかどるといううわさを聞いて興味があった。バレなきゃいいと思った」。最後に「父や環境に甘えていた。信用される行動をとっていきたい」と反省の弁も口にした。
 薬物を断つ手段として、弁護側が携帯電話の電話番号変更や交友関係の見直し、家族のサポートや薬物検査キットの所有などを挙げた。一方で、薬物依存について良太郎被告は「ないと思う」と証言。薬物依存の治療予定も具体的なものはないと答えるなど、薬物への認識の甘さもみられた。