わいせつ等事件簿

今年7月、今治市の男性が新型コロナの感染者だと中傷するビラをまいたとして、名誉毀損の罪に問われている市内の男2人の初公判が16日、松山地方裁判所で開かれました。検察側は被告らに懲役1年6カ月を求刑し、裁判は即日結審しました。
今治市の古物買取店代表野間翔太被告(26)と、自動車整備士の岡本賢矢被告(26)は、今年7月、市内の男性が新型コロナに感染したと中傷するビラをまいたとして名誉毀損の罪に問われています。
16日、松山地裁で行われた初公判で、両被告は起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は、野間被告は被害者の男性が新型コロナの感染などを理由に、返済すべき金銭を支払わないことに腹を立て犯行を企てたと主張。被害者と面識のない知人の岡本被告が協力し、実行役になったと指摘しました。
続いて検察側は「悪質かつ卑劣な犯行で、新型コロナの差別を助長し社会的影響は重大」などとして、両被告に懲役1年6カ月を求刑。
一方、弁護側は「被告は被害者が受けた以上の誹謗中傷を受けている」などとして罰金刑を求め、裁判は即日結審しました。判決は来年2月3日に言い渡される予定です。