わいせつ等事件簿

19日の県内は、西日本に停滞を続けた梅雨前線の影響で未明から朝にかけて東中予や南予北部に大雨警報が発表されるなど、雨が降り続いた。大洲市で肱川支流の内水氾濫が起きるなど影響が出た。
 気象台によると、18日午前4時から19日午前11時までの総降水量は内子町獅子越峠で163・5ミリ、今治市玉川155・5ミリ、大洲144・5ミリ、久万高原町久万127・5ミリ。今治市玉川では6月の24時間降水量が150・0ミリを記録し観測史上1位となった。
 国土交通省大洲河川国道事務所によると、大洲市を流れる肱川では19日午前8時20分ごろ、大洲第二水位観測所(大洲市大洲)で氾濫注意水位にまで増水。内水氾濫で国管理区間の農地など約70ヘクタールが浸水したほか、同市新谷で床下浸水が1軒あった。大洲地区広域消防事務組合によると、肱川の河川敷に降りようとしていた軽トラックが増水で身動きがとれなくなった。
 県災害警戒本部の19日正午のまとめでは、松山市や今治市などで土砂災害が8件発生した。松山市では道後姫塚や久万ノ台で大雨に伴う土砂崩れなどで約500戸が停電。県教育委員会によると、74小学校と34中学校、県立学校4校が臨時休校となった。
 JR四国によると、午前6時ごろに予讃線の双岩―伊予石城間で起きた倒竹の撤去作業に伴い、特急、普通列車合わせて上下9本が部分運休し約250人に影響が出た。
 松山市では土砂災害警戒情報が発令され、市は浅海、立岩、神和の各地区に避難所を開設。県が9日に示した新型コロナウイルス対策のガイドラインを設定後、初めて対策に当たった。
約2カ月ぶりに愛媛を代表する観光地が本格始動―。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館していた松山市の道後温泉本館や松山城天守などが19日、営業を再開した。県が19日、3段階の警戒レベルで最も低い「感染縮小期」に移行したのに合わせた対応で、各施設では感染防止策を徹底。待ちわびた地元住民らが喜んだ一方、悪天候の影響もあり観光客の姿はまばら。それでも商店街や旅館などの関係者は今後の復活に向けて期待感を語った。