わいせつ等事件簿

縫製工場における外国人技能実習生の劣悪な労働環境を伝えた、NHKのドキュメンタリー番組『ノーナレ』。放送後、ネット上での「特定」がきっかけとなり、番組で指摘された企業とは別の今治タオルの企業に、中傷が相次いでいる。さらに、「今治タオル不買」というハッシュタグも現れた。問題が広がるなか、「今治タオル工業組合」が6月26日、声明を発表した。【BuzzFeed Japan/籏智 広太】
NHK / オルネット
まず、経緯を振り返る
6月24日夜の『ノーナレ』では、愛媛県の縫製工場で働く低賃金、長時間労働を強いられるベトナム人技能実習生が取り上げられた。

番組中では具体的な社名や地名には触れられなかったものの、批判が高まった。そして、写り込んだ建物をGoogleストリートビューで「特定」する人たちが現れたのだ。

その建物に「森清タオル」(株式会社オルネット)という看板があることから、「犯人」が同社であるとする書き込みが相次ぎ、誹謗中傷が殺到した。

しかし、実際にはこの建物は、同社が別の企業に貸していたものだったという。同社やNHKはいずれも、番組で取り上げられた工場と同社は無関係だと発表している。

また、番組の放送後に「今治タオル不買」というハッシュタグも現れている。
同社は「誤った報道が拡散されて行くことは大変遺憾」「決して今治タオル市場全体が放送内容のような業界ではないことを皆様にはご理解頂きたい」と述べている。
組合は「重く受け止めている」
こうした状況を受け、タオルを製織する企業104社が加盟している「今治タオル工業組合」が公式声明を発表した。

声明では、報道された企業は同組合の組合員ではないが、「組合員等の縫製の下請企業である」と明らかにした。

そのうえで、「本報道にありましたベトナム人技能実習生の皆さまが受けた耐え難い苦痛に対しまして、社会的責任及び道義的責任があると考えており、この問題を非常に重く受け止めております」などとしている。

番組では、仕事中に脳出血で倒れ意識不明の状態が続いている実習生がいるとも報じられた。この件についても、「一日も早い回復を願っております」とした。

同組合としても事実関係について情報収集をしているといい、すでに調査を進めている外国人技能実習機構の情報などを参考にしながら、「実習生の身分や地位等の利益を最優先して労働環境の改善などの対応を真摯に検討」するとしている。

今後、加盟社による全員協議会とコンプライアンス研修を実施するという。

なお、「組合員等の下請け企業」としている点について、BuzzFeed Newsの取材に応じた同組合によると、組合に属さないほかの企業の請負もしている可能性があるため、「等」としているという。
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