わいせつ等事件簿

31日に発表されたサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本代表。県内では、西条市出身の長友佑都選手(ガラタサライ)が、3大会連続でメンバーに選出された。
 長友選手は市立西条北中出身。中学時代の恩師で、新居浜市立中萩中学教諭の井上博さん(48)は「佑都にとっても集大成となる試合。今までやってきたものをぶつけて活躍してほしい」とエールを送った。
 サッカー部副顧問として井上顧問とともに長友選手を指導し、現在は新居浜市内でイタリア料理店「ルミーノカリーノ」を経営する伊藤貴史さん(45)は「多くのサッカー選手が夢見ているワールドカップに出場できるということで、その責任の重さを感じつつ楽しんでプレーをしてほしい」と期待を込めて話した。
 また、西条市役所はこの日、長友選手の代表入りを祝福する懸垂幕(縦7・6メートル、幅1メートル)を掲げた。
オーストリアのクライミング協会のハイコ・ウェルへムCEO(最高経営責任者)が30日、西条市氷見の「石鎚クライミングパークSAIJO」などを視察した。同市はオーストリアについて、2020年の東京五輪・パラリンピックの事前合宿誘致を目指している。
 スポーツクライミングは〈1〉タイムを競うスピード〈2〉制限時間内に登れるコースの数を争うボルダリング〈3〉制限時間内に登れる高さを競うリード――の3種目。同パークにはリードとボルダリングの競技場があり、スピードについても9月末に完成する。
 ウェルヘムCEOは競技場の壁の幅や角度、ホールドと呼ばれる突起の素材などを市の担当者に尋ねてメモしたり、撮影したりしていた。視察後、ウェルヘムCEOは「日本の他の施設と比べても同程度の水準にある」と語り、事前合宿については「できるだけ早く決めたい」と話した。
ルネサスエレクトロニクスは31日、高知県香南市にある子会社の高知工場を閉鎖した。2015年12月の閉鎖表明後、承継先を探したが確保できなかった。承継先や雇用確保に努めることを定めたルネサスと県の和解契約は同日付で終了するが、両者は今後も協力して承継先探しを続ける。
 閉鎖したのは半導体製造の全額出資子会社、ルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリング(茨城県ひたちなか市)の高知工場。家電や自動車向けマイコンを生産してきた。製造はグループの他拠点に移管する。
 ルネサスの野崎雅彦執行役員常務が同日、高知県庁を訪れ「承継先が決まるのは私たちにも有利。今後も活動を続ける」と説明した。尾崎正直知事は「承継先が見つかった場合には、配置転換になる社員が高知に戻ってこられるように配慮してほしい」と求めた。
 協力会社も含めて約330人の従業員のうち、約半数は愛媛県西条市などのグループ他拠点に配置転換される。再就職を希望している130人のうち40人は再就職が決まっており、90人が活動を続けている。
 ルネサスによると、クリーンルームを中心に工場規模が大きいことや地震など自然災害への懸念が承継先探しでネックになったという。今後は工場の一括売却にこだわらない手法を検討し、より柔軟な対応で取り組む。