わいせつ等事件簿

勤務する警察署の女子トイレにスマートフォンを仕掛けて盗撮したとして、警視庁は2日、目白署刑事組織犯罪対策課の男性巡査長(26)を建造物侵入と東京都迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで書類送検し、発表した。巡査長は同日、停職1カ月の懲戒処分を受け依願退職した。「普段見ることができない同僚の姿を見たかった」などと供述しているという。
 人事1課によると、巡査長は昨年11月下旬~12月上旬に計3回、署内の女子トイレ個室内に侵入。天井の換気口の鉄格子を外して動画撮影状態にしたスマホを設置し、複数の女性署員を盗撮した疑いがある。人がいない隙にスマホを設置し、1~2時間後に回収していたという。
 3回目で女性署員がスマホに気づいて上司に報告。スマホカバーの特徴などから巡査長のものと判明し、聴取に対して行為を認めた。巡査長は「新宿区の居酒屋のトイレで同じことをしたことがある」とも話しているという。
電車内で女子高生の下半身を触ったとして、大阪府警天満署は2日、府迷惑防止条例違反の疑いで、公正取引委員会近畿中国四国事務所(大阪市)の職員(23)を現行犯逮捕した。
 同署によると「手が当たったかもしれないが、当たっていないかもしれない」と容疑を否認している。
 逮捕容疑は2日午前7時55分~同8時5分ごろ、阪急千里線淡路-大阪市営地下鉄堺筋線南森町間を走る電車内で、高校2年の女子生徒の尻を触った疑い。
京都市の路上で女性の体を触ったとして、京都府警は1日、強制わいせつの疑いで、大阪府警南署の巡査長、村上礼祥容疑者(26)=京都市西京区大枝西新林町=を逮捕した。
 逮捕容疑は昨年9月13日午後11時5分ごろ、同区の住宅街の路上で、徒歩で帰宅途中の女性店員(22)の胸や下半身を触ったとしている。
 京都府警によると、現場周辺では、昨年4~10月の夜間に10~40代の女性が狙われた同様の被害が5、6件相次いで発生しており、関連を調べている。
 村上容疑者は南署の直轄警察隊に所属。「間違いない」と容疑をおおむね認めている。
高山署は2日、岐阜県青少年健全育成条例違反の疑いで、関市雄飛ケ丘、会社員の男性容疑者(23)を逮捕した。
 逮捕容疑は、1日から2日までの間に、高山市石浦町のホテルで、18歳未満であることを知りながら県内の女子中学生(15)にわいせつな行為をした疑い。
 署によると、2人は出会い系アプリを通じて昨年12月以降に知り合ったという。女子生徒が帰宅しないため、父親が2日に行方不明届を出し、署が調べていた。
女性のわいせつ動画をライブ配信したなどとして、大阪府警は30日、自営業戸高圭一容疑者(30)=大阪市福島区福島3丁目=と母親の事務パート三千代容疑者(52)=同府四條畷市岡山東1丁目=を公然わいせつなどの疑いで逮捕し、発表した。映像は1分あたり50~60円程度で配信され、2015年9月から昨年12月までに約2億円を売り上げたとみられるという。ともに容疑を否認している。
 サイバー犯罪対策課によると、逮捕容疑は昨年10月から今年1月まで計15回、大阪市西区のマンションの一室で20代の女性2人の裸やわいせつ行為をインターネットでライブ配信し、不特定多数の人に閲覧させるなどしたというもの。圭一容疑者は「(動画に出ている女性が)勝手にやった」と供述しているという。
 配信拠点は大阪市内に3カ所、東京都内に1カ所あり、出会い系アプリなどを利用して関東や関西地方から女性約250人を集めていたという。