わいせつ等事件簿

電車内で女性のスカートの中を盗撮しようとしたとして、東京区検は25日、朝日新聞東京本社報道局スポーツ部に所属していた増田啓佑記者(35)=昨年12月15日付で報道局付に異動=を東京都迷惑防止条例違反(盗撮)の罪で略式起訴し、発表した。
 発表によると、増田記者は昨年11月7日夕、JR山手線の田町―浜松町駅間の電車内で、紙袋に入れた小型カメラを女性のスカート内に差し向け、撮影しようとしたとされる。
 増田記者は同日、警視庁に現行犯逮捕された。本社は事件後に同記者を処分した。
昨年1年間に懲戒処分を受けた全国の警察官や警察職員は前年より6人少ない260人で、統計のある2000年以降で3番目に少なかったことが25日、警察庁のまとめで分かった。
 警察庁の栗生俊一長官はこの日の記者会見で「職員に対する指導、研修などを地道に続け、職員の規律と士気を高め、国民の期待と信頼に応えたい」と語った。
 処分理由で最も多かったのは、セクハラや盗撮といった「異性関係」の83人で、前年より11人減った。次いで「窃盗・詐欺・横領など」の57人で4人減、「交通事故・違反」の40人で4人増など。「その他の勤務規律違反など」に含むパワーハラスメントは4人。
 処分の内訳は、最も重い免職が32人で、前年より7人減少した。ほかは、停職が72人で12人増、減給が122人で4人増、戒告が34人で15人減。免職には、昨年6月に福岡県小郡市の住宅で母子3人が殺された事件で、妻を殺害したとして逮捕された福岡県警の元警察官も含まれている。
 都道府県別で見ると、最多は福岡県警の23人で、これに警視庁の21人、大阪府警の19人が続いた。山形県警や高知県警、鳥取県警は処分者がいなかった。
東京のJR中野駅で26日、車内で痴漢をしたとみられる男が線路に飛び降り逃走した。
午前7時半すぎ、東京・中野区のJR中野駅で、「痴漢の犯人が線路に飛び降り逃げた」と警視庁に通報があった。
被害者は、通学途中の17歳の女子高生で、JR中央線の車内で男に下半身を触られたという。
その後、一緒に電車に乗っていた女子高生の母親が、痴漢行為に気づき、男を中野駅で降ろしたが、男は反対側の線路に飛び降り、新宿方面に走って逃走したという。
警視庁は、男の行方を追っている。