わいせつ等事件簿

助教は盗撮を認めており、同校は刑事告発や懲戒処分をする方針。
 発表によると、助教は11月24、27日の放課後、実験室を訪れていすに腰掛けた女子学生のスカートの中を、手に隠し持った小型カメラで撮影した。盗撮された学生は両日とも数人で、別の学生が助教の不自然な動きに気づき、クラス担任に相談して発覚した。
 内部調査に対し、助教は「盗撮した。学生に申し訳ない」と認めた。カメラは研究用に購入した備品。パソコンとともに調べた結果、盗撮動画が見つかった。
アダルトビデオに関する著書等もあるライター・東良美季氏が、風俗業界の裏側をルポした新刊を出した。タイトルは『デリヘルドライバー』(駒草出版/1500円+税)。デリヘル嬢を車に乗せ、客の元へ送り届けるドライバーたちのリアルな夜を綴ったノンフィクションだ。
 本書には、携帯電話を手に夜の道路を疾走し、見知らぬ男と女の逢瀬をサポートする9人の男が登場する。
 「デリヘルドライバー急募」「即採用」「日給1万円以上日払」、さらに「年齢不問」と書かれた夕刊紙の広告を目にし、運転免許だけを頼りに職に就いた男たち。彼らは一体、どのような人生を通過してそこにたどり着いたのか、9人それぞれのドラマが興味深い。
 また、どんな気持ちで運転しているのか、最も心掛けていることは? と問われると「時間厳守」、つまりスピードと安全が大切という。
 仕事に対する責任感を持ったごく普通の社会人であり、後部座席に座るデリヘル嬢の私生活には決して深入りしない。夜の女たちを冷静に見つめる視線を持ったプロフェッショナルといえよう。
 性とカネが渦巻く風俗業界を客観視しつつ働く彼らは、さながら夜の街を対岸から眺めている傍観者のようで、読み終えると人間のしたたかな凄みを感じさせる1冊だ。