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わいせつ等事件簿 | 「松山分水は困難」西条市が拒否 愛媛県提案に回答

「松山分水は困難」西条市が拒否 愛媛県提案に回答

2019/03/29 08:10

愛媛県営黒瀬ダム(西条市)を活用した松山市への分水問題を巡り、西条市の玉井敏久市長は愛媛県庁を28日訪れ、中村時広知事に「応じることは困難」とする回答を手渡した。西条市議会では3月20日、水位低下や塩水化進行など、地下水の一部が危機的な状況にあるとして、分水提案には応じないとする決議をしていた。
松山市は約50万人の人口を抱えながら、水源が石手川ダムと地下水の2つに限られる。1994年には大規模な断水を実施しており、水の安定供給に懸念がある。県は水問題の解決に向けて2015年、県営黒瀬ダムから松山に分水する際のルール設定など6項目を両市に提案していた。
玉井市長は「水の都を守るため分水には応じられない」とした上で、「松山市が渇水に陥った場合に備えた新たな支援策を盛り込んだ応援協定を提案し、不安解消につなげたい」と話した。中村知事は「地域の判断であれば尊重したい」と受け止めた。
松山市の野志克仁市長は西条市の県への回答を受けて、「できるだけ早く西条市を訪問し、本市の(新たな)提案をしたい」とコメントした。

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