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わいせつ等事件簿 | 愛媛県内土砂災害相次ぐ 住宅に土砂流入、孤立集落も

愛媛県内土砂災害相次ぐ 住宅に土砂流入、孤立集落も

2020/07/10 08:02

西日本に停滞した梅雨前線の影響で、8日の愛媛県内は未明から朝にかけ大雨が降り、土砂災害などの被害が相次いだ。松山市では県の工事現場で土砂崩れが発生し、近くの住宅に土砂が流入。伊予市山間部では市道が寸断され十数世帯が孤立状態となっている。松山地方気象台によると、梅雨前線は9日に再び四国付近に北上して活動が活発になる。3日からの大雨で地盤が緩んでおり10日にかけて土砂災害や河川の増水、低地の浸水に警戒が必要。気象台は8日午後6時26分、県内に大雨警報を出した。
 伊予市によると、唐川地区の長崎谷集落入り口付近で、斜面が高さ30メートルほど崩れて市道をふさぎ、車が通行できなくなっている。市は8日から迂回(うかい)路設置工事を開始し、1週間ほどで完成予定だが、9日以降に降雨が予測されるため長引く見込み。松山市高浜町2丁目では8日未明、県の砂防堰堤(えんてい)設置工事現場にある斜面が崩れ、木造2階建ての住宅に土砂が流入した。
 
 雨の影響で、JR四国は松山―宇和島間の特急列車など管内で上下線104本を運休または部分運休とし、約4500人に影響が出た。予讃線の五十崎―喜多山間では7日夜に土砂が流入しており、9日も松山―宇和島の特急列車と、内子―伊予大洲の普通列車が終日運休となる予定。8日午後6時現在、大雨の影響で県道19カ所が交通規制されている。
 小中学校と県立学校283校が臨時休校とし、116校が始業時刻を変更した。四国電力送配電によると、風雨や落雷により8日未明から早朝にかけて、松山、宇和島、伊方の3市町の計約1200戸で停電が発生した。
 気象台によると、5日午後5時の降り始めから8日午後4時までの降水量は西予市宇和で364・0ミリ、松山で299・5ミリ、伊予市中山で289・0ミリ。9日に予想される1時間降水量は多いところで東予25ミリ、中予30ミリ、南予40ミリ。9日午後6時までに予想される24時間降水量は東中予70ミリ。南予150ミリ。
 

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