わいせつ等事件簿

4年前、愛媛県松山市で取締り中の警察官が佐川急便の車にはねられ死亡した事故を巡り、遺族が会社などに損害賠償を求めた裁判で、松山地裁は佐川急便の過失を認め、9600万円余りの支払いを命じました。 この事故は2017年10月、松山市束本の市道交差点で、取り締まりをしていた当時巡査だった松山東警察署の西野裕理さんが宅配をしていた佐川急便のワゴン車にはねられ死亡したものです。西野さんの遺族は、速度違反などの重大な過失があったとして、運転手と会社を相手取り、1億2千万円余りの損害賠償を求め提訴し、裁判で佐川急便側は、過失の割合などについて争っていました。松山地裁で開かれた判決言い渡しで楠大輔裁判官は「交差点の見通しは非常に悪い状態で、30キロ規制のところを時速40キロで走行するなど運転手には著しい過失があった」と指摘しました。一方で、「西野さんにも安全確認を怠るなど一定の過失はあった」と述べ、運転手と佐川急便に9600万円余りの賠償を命じました。