わいせつ等事件簿

新型コロナウイルス感染拡大に伴うマスク不足を受け、新居浜市の会社が、マスクの中敷きシートを開発した。シートを交換すれば、マスクの内側を清潔に保つことができる。市内の薬局で試験販売したところ、口コミで10日間に1万セットが売れる人気となり、16日からはインターネットで全国販売する。
 不織布や紙製品の断裁加工会社を経営する「タクマックス」の宅間昭夫さん(48)と美容フェースマスク製造会社「ランリーゼ」を経営する妻の奈美さん(48)。
 約20年前から工業、農業用マスクも製造する宅間さんの会社にも、2月下旬頃から、マスクの製造依頼が多くなったが、注目したのは、「安価で大量に短時間で作れる」マスクの中敷きシートだった。
 奈美さんとそれぞれの技術とアイデアを出し合って、開発に取り組んだ。奈美さんは「息のしやすさ」「肌触り」を主なポイントに、厚さや素材の違う30種類以上のシートを試作。宅間さんは「ずれにくい」「脱着が簡単」を追求し、シート両端にマスクのひもを通す切れ目を入れることを思いついた。
 約1か月がかりで完成したのが、「マスクの内側清潔シート」。素材は国産コットン100%で、肌への優しさにこだわった。サイズは大小2種類で、いずれも希望小売価格は、50枚入り350円(税込み)。