わいせつ等事件簿

先月、伊方原発で外部電源を一時喪失するトラブルが発生した際、3号機の核燃料プールの冷却装置が43分間に渡って停止していたことが分かった。

伊方原発では先月25日、発電所につながる送電線が遮断されほぼ全ての電源が一時的に喪失するトラブルがあった。3号機は定期検査中で3号機のプールには使用済み核燃料など1504体が保管されていた。

核燃料は「崩壊熱」を出すため冷やし続ける必要があるが、四国電力によると電源喪失によりプールの冷却装置が43分間停止したという。1504体の中にはより崩壊熱の高い、およそ1か月前まで原子炉で使用していた核燃料157体が含まれていてプールの水温は電源喪失前の33度から最大で34.1度まで上がった。

四国電力は「原子炉の冷却設備の再起動を優先して行った後、プールの冷却装置を再起動したもので、手順通りの対応だった。温度の上昇はわずかで安全に影響はない」としている