わいせつ等事件簿

漁網や漁船のスクリューに絡みつく海の厄介者とされる海藻「アカモク」を健康食品に活用しようと、愛媛大学農学部の学生らと朝日共販(愛媛県伊方町)が共同で商品化に取り組み18日、完成した佃煮などを発表した。
 アカモクはホンダワラ科の海藻で日本の沿岸に広く分布している。1年生で、秋から冬にかけ4~7メートルにのびる。東北地方などごく一部では食用とされる例はあるが、瀬戸内海や宇和海では厄介者。一方で、海藻のねばねば成分として知られる食物繊維の一種「フコイダン」「フコキサンチン」が豊富に含まれ、血糖値や血中コレステロールを抑えるほか、抗アレルギー効果、抗酸化作用なども報告されている。
 さらに、愛媛大農学部の菅原卓也教授はアカモクに含まれる「クロロフィルc2」に、花粉症やアレルギー性皮膚炎の症状を緩和する効果があることを新たに確認。学生らとともに、主にしらすを販売している朝日共販と共同でアカモクを使った商品開発に着手した。
 学生17人が約半年間、試食やアンケート調査に協力し、消費者の嗜好を調べた。何度も改善を加え、昨年12月に、ふりかけ、ドレッシング、佃煮、食べるラー油の販売にこぎ着けた。同町の道の駅などで500~600円で販売中。今後は松山空港やイオンなどでも販売する予定。
 菅原教授は「効果が高まれば、生活習慣病対策として機能性食品の開発につなげたい」と話した。昨年、原料となるアカモク250トンを採取して確保した朝日共販の福島大朝社長は「伊方町は10年後は人口が半減する。しらすだけでなく、佐田岬をアカモクの産地に」と地域活性化に期待を寄せている。
愛媛県は18日、四国電力伊方原発(同県伊方町)で同日午前にクレーン付きトラックの横転事故があったのに、県への報告が約3時間後と遅かったとして四国電に抗議した。
 四国電によると、事故は18日午前8時に発生。原発敷地の屋外で、トラックの荷台からクレーンで鉄筋を降ろす作業中にトラックが横転。車外に作業員が3人いたが、けがはなかった。原発への影響もないという。四国電は事故原因を調べている。
 県によると、作業していた協力会社は、発生の約20分後に四国電に報告したが、四国電が県に報告したのは発生から約3時間後の午前10時54分だった。
愛媛県警は16日、勤務先から現金約380万円を着服したとして、業務上横領容疑で、元愛媛証券取締役の酒井浩司容疑者(58)を逮捕した。同社は、約20年間で約4億7千万円の不正流用があったとしている。
瓦やかんきつ、エネルギーなど愛媛県今治市菊間地域の魅力をPRする「かわらぬ愛きくま2019」が13日、同市菊間町池原の緑の広場公園運動場総合体育館と周辺であり、多彩なプログラムで盛り上がった。