わいせつ等事件簿

8日、愛媛県今治市の刑務所から男の受刑者が逃走し指名手配されている事件で、男が潜伏しているとみられる広島県尾道市の島では空き巣や車上荒らしの被害が相次いでいることが警察への取材で分かりました。警察は関連を調べるとともに、10日も300人の態勢で捜索を続けています。
指名手配されているのは、愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場に盗みなどの罪で服役している平尾龍磨受刑者(27)で、警察によりますと身長が1メートル73センチぐらいの痩せ形で、逃走時は黒い短髪、上下とも黒のジャージを着ていたということです。
警察などによりますと8日午後6時ごろに刑務所から逃走したとみられ、その後、瀬戸内海を挟んだ尾道市の向島で平尾受刑者の靴と、乗り捨てたとみられる車が見つかりました。
警察は、島内に潜んでいる可能性が高いとみて捜索していますが、いまだ見つかっていません。
また島内では、平尾受刑者の逃走後、現金などが盗まれる空き巣や車上荒らしの被害が数件、相次いでいることが警察への取材でわかりました。
警察は関連を調べるとともに、10日も300人の態勢で、島を結ぶ橋の検問や、島内の捜索を続けるなどして行方を捜査しています。
8日午後7時5分ごろ、愛媛県今治市大西町の松山刑務所大井造船作業場から「受刑者がいなくなった」と110番通報があった。作業場の防犯カメラに姿が映り、同じ時間帯に近くの民家から車が盗まれて広島県内で見つかったことなどから、愛媛県警は受刑者が車で逃走した可能性があるとみて、単純逃走の疑いで捜査している。
 行方が分からなくなったのは、窃盗罪などで有罪になった平尾龍磨受刑者(27)。県警や同刑務所によると、同日午後6時前の夕食時には姿を見せたが、午後7時からの集会には参加せず、捜したが見つからなかった。午後6時10分ごろには、作業場の防犯カメラに外にいる平尾受刑者が映っていたという。
 同日午後7時過ぎには今治市大西町の民家が空き巣被害に遭って駐車していた車が1台盗まれたことが判明。車は約1時間20分後、今治市と瀬戸内しまなみ海道でつながる広島県尾道市・向島の駐車場で見つかった。愛媛、広島両県警が合同で行方を捜査している