わいせつ等事件簿

自宅兼事務所で20代女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁武蔵野署は強制わいせつ容疑で、東京都武蔵野市御殿山の芸能事務所代表、加藤高志こと金田浩臣容疑者(54)を逮捕した。調べに対し、「今は何も言えません」などと話している。
 逮捕容疑は昨年12月31日未明、自宅兼事務所のマンションの一室で、知人の20代女性の背後から抱きつき、体を触るなどのわいせつな行為をしたとしている。女性が部屋から逃げ出し、警察に被害を届け出た。
 金田容疑者は事務所のホームページに「アイドル、モデル、女優、声優を目指している12歳~30歳の女性を募集しています」などと掲載していた
職場の飲み会で同僚の女性警察官にわいせつ行為をしたとして、強制わいせつ罪に問われた福岡県警留置管理課の元警部補、於保おほ重信(59)、同、枝尾光博(58)両被告の第2回公判が23日、福岡地裁であった。
 検察側証人として同席した男性警察官が出廷。当時の状況を「犯罪になるんじゃないかと思った」と証言した。
 男性は当時、同課巡査長。証言によると、当日は被害者と同じテーブルで飲酒していた。途中、背後で騒ぎになっているのに気づき、振り返ると被害者が於保被告に羽交い締めにされ、枝尾被告にキスを迫られていた。被害者は「やめて」と言いながら首を振って嫌がるそぶりだったという。男性は「やりすぎかなと思った」と話した。
 一方、止めに入らなかったことについて聞かれると、「怖かった」と打ち明けた。男性は両被告について、「県警幹部とつながっているといううわさがあった」とし、普段から発言力と影響力を感じていたという。「刃向かえば何をされるか分からない。これからの警察人生がある。申し訳ない気持ちはあったが、自分の身がかわいかった。人事でどこまで影響があるか分からず、怖かった」と述べた。
勤務する愛知県知立市の小学校で児童にわいせつな行為をしたとして、5件の強制わいせつ罪に問われている元臨時講師大田智広(としひろ)被告(30)の公判が23日、名古屋地裁岡崎支部であった。2013年に埼玉県教育委員会から停職6カ月の懲戒処分を受けて退職後、地元に戻って改名した理由について「就職するためだった」と供述した。
 大田被告は小学校教諭だった13年に児童買春・児童ポルノ禁止法違反罪で罰金の略式命令を受け、県教委から処分された。地元で就職先を探したものの「ネットなどに名前が出て、どこを受けてもダメだったりクビになったりした」と説明した。改名後に臨時講師になった際には「わいせつな気持ちはなかった」と強調した。
 一方、公判では五つの事件のうち、服を脱ぐように児童に指示して体を触ったとされる2番目の事件について、保護者からの指摘を受けて学校や市教委が被害の一部を把握していたことも明らかになった。大田被告はこの児童の写真も撮っていたが、写真については「クビになると思い、(学校には)話さなかった」と述べた。