わいせつ等事件簿

栃木県小山市の角田良博市議(68)からセクハラ行為を受けたとして、市の女性職員が角田氏に慰謝料など220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、宇都宮地裁は25日、セクハラ行為の一部を認め、角田氏に33万円を支払うよう命じた。
 判決によると、角田氏は2015年6月、市議と市職員の懇親会で、隣の席に座った女性の背中を触り、耳元に口を近づけるなどした。
 女性側は「目撃証言がある」とし、他にもセクハラ行為があったと主張。角田氏側は「女性が隣の席に座った事実はない」などと否定し、請求棄却を求めていた。
 今井攻裁判長は判決で、目撃証言の信用性を認めた。一方で、他のセクハラ行為を認める証拠はないとした。
 市議会はこのセクハラ問題を巡り、角田氏への議員辞職勧告決議を9度可決している。
セクハラの被害にあったとされるのは今年夏まで秘書を務めていた20代半ばの山田麻美さん(仮名)。麻美さんに取材を申し込むと、「記憶だけでお話しするのは控えたい」とB5のキャンパスノートを持参し、青山氏から抱きしめられたり、キスを迫られたりするなど、数々の「セクハラ被害」を受けたと証言した。ノートには、日付、場所、感想など、青山氏からの「セクハラ被害」の詳細が約40ページにわたって綴られていた。

 昨年4月、青山氏が代表を務める「ライトハウス法律事務所」に入所した彼女は、同年6月より食事に誘われるようになったという。

「最初は上司に誘ってもらえて嬉しかったのですが、タクシー移動の際などに、手を握られるようになりました。さりげなく避けていたのですが、どんどん行動はエスカレートしていった」(麻美さん)

 青山氏は本誌の直撃取材に対し、「抱きついたり、キスを迫ったりしたことはない」とセクハラを否定した。枝野代表は「事実関係を詳細に承知していませんので、コメントできません」と回答した。