わいせつ等事件簿

大阪市内の近接したマンションで女性が相次いで乱暴された事件で、うち1件に関与したとして強制性交などの疑いで逮捕、起訴された元テレビ朝日社員の無職、岡部順一被告(55)について、大阪府警が別の女性に対する強姦致傷などの容疑で再逮捕していたことが16日、府警捜査1課への取材で分かった。岡部容疑者は「黙秘します」と話している。
 再逮捕容疑は5月下旬の未明、大阪市内のマンション一室に無施錠の玄関から侵入し、住人の30代女性を「静かにしろ」と脅迫。女性に目隠しなどをして性的暴行を加えたうえ、全治3日間のけがをさせたとしている。
 府警は7月20日未明に市内の別のマンションに侵入し、住人の当時20代の女性に性的暴行を加えたとして9月に岡部容疑者を逮捕していた。
 再逮捕容疑となった現場と、このマンションは直線で数百メートルしか離れていない。
 最初の逮捕容疑となったマンションでは昨秋、女性が乱暴されそうになる強姦未遂事件が起きており、府警は手口の特徴や防犯カメラ映像から、岡部容疑者が関与した疑いが強いとみて調べている。